浅草寺羽子板市 [街角探訪]
2015.12.19
浅草寺の羽子板市を見物してきました。
市とは神社仏閣の縁日の日に日常生活用品を商う市でその年の最後の市を「歳の市」として
日常品の他に正月用品や縁起物が取り扱われました。
おい羽根の黒くて堅い豆は無患子(ムクロジ)の種で「子供が患わない」との語呂合わせから
子供の厄除け、無病息災のお守りとされました。
江戸時代後期には女児が誕生した家に縁起物として羽子板を贈る習慣がありました。
その習慣により浅草寺境内での「歳の市」でも羽子板を扱う店が増えていったのが
羽子板市の発祥の由来のようです。
羽子板には値段が付いていないのが一般的ですが相場はあるようです。
店先の一番下に並んでいるのは3000~5000円くらいでそこそこの物は10000~20000円のようです。
なかには数万円~数十万円もする豪華な物もあるようです。
必ず値切り交渉をして値切った金額分をご祝儀として支払うのが江戸庶民の粋だそうです。
この日もあちこちでシャンシャンシャンと三本締めの声が響き渡りました。
江戸中期には歌舞伎の人気役者を写した羽子板が登場して女性を中心に人気を呼びました。
近年は変わり種羽子板と言って話題となった人を写した羽子板もあります。
羽生選手や五郎丸選手の羽子板が目立ちます。
毎年12月17日~19日に開かれ約30万人が訪れる人気の祭りです。
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